車椅子選びのポイント:使用者のニーズと環境、予算を考慮して

車椅子を選ぶ際には、使用者のニーズやライフスタイルに合わせた適切なモデルを選ぶことが重要です。以下は、車椅子を選ぶ際の基本的なポイントです。

  1. 使用者のニーズの理解:

    • 移動能力: 車椅子の主な用途や活動範囲によって、折りたたみ可能な軽量モデルや固定式の車椅子などを選びます。
    • 上半身の制御: 上半身が制御可能な場合、標準的な車椅子を選ぶことができますが、制御が難しい場合は特殊な機能が備わった電動車椅子が考慮されます。
  2. 座席の寸法:

    • 使用者の身体サイズや体重に応じて適切な座席の寸法を選びます。座席の幅、奥行き、高さは快適な座り心地を確保するために重要です。 おおよそ平均的な体格で座幅は40-42センチとなっております。
  3. 車椅子の種類:

    • マニュアル車椅子: 折りたたみ式、軽量モデル、スポーツ用途など様々なタイプがあります。一番使用するケースが多いタイプの車椅子になります。
    • 電動車椅子: 電動アシスト、全自動など、電動車椅子も多岐にわたります。バッテリー寿命や操縦性に注意が必要です。
  4. アクセサリーと調整可能な機能:

    • 足置き・肘置き: 快適なポジショニングを確保するために、調整可能な足置きや肘置きがあると便利です。
    • クッション: 圧迫性潰瘍予防のためのクッションが重要です。適切な座席クッションを選びましょう。オプションとなる為ケアマネさんなどに相談の上購入しましょう。
  5. 移乗の容易さ:

    • 車椅子から他の座席への移乗のしやすさが大切です。折りたたみや分解が容易なモデルがあれば、車の中への積み込みや収納がスムーズです。
  6. 使用環境:

    • 屋内での使用が主か、屋外での使用が多いかなど、使用環境によっても最適な車椅子が異なります。室内では6輪タイプの車椅子が小回りが利いておすすめです。
  7. 予算:

    • 車椅子の価格は機能や素材によって異なります。自己負担や保険の範囲内で購入する際には、予算も考慮に入れましょう。自費購入では5万円前後からですが、要介護の方は福祉用具貸与により月額500円前後からレンタル可能となっております。

車椅子を選ぶ際には、リハビリテーションの専門家や車椅子のディーラー、医療機関と協力して、最適な選択を行うことが大切です。